2023年9月13日、Adobe Fireflyは正式に製品版へと進化しました。
今回は、ベータ版から使い続け今も無料枠のFireflyユーザーとして使ってる私が、
ベータ版期間での作成を含めて、実際に画像生成したものをご紹介します。
Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)おさらい
Adobe Fireflyは、世界的ソフトウェア企業である「Adobe(アドビ)」によって開発された、
文章のプロンプトから画像を生成してくれる画像生成AIです。
Adobe Fireflyは、Adobeの提供するデザインや映像のソフトと連携できるのも強みです。
しかし私のように、Adobeのソフトを使ってない(持ってない)ユーザーも、
AdobeFirefly単体で、ウェブ上で画像生成をすることができます。(ダウンロード必要なしです)
Chromebookで、AdobeFireflyを使い始めるための流れはこちら→https://www.dobatoblog.com/firefly-start/
画像生成AIのAdobeFireflyで作った画像をAdobeExpressで加筆修正したあと、
出来上がったイラストを無料素材ダウンロードサイトのイラストACに投稿しています。
イラストACの私のプロフィールページに公開済みのイラストが載ってます。↓
イラストレーター ドバトさんのプロフィール|無料イラスト・フリー素材なら「イラストAC」をイラストACでチェック!
公開済みのイラスト個別リンクの一覧はこちら↓
- その1https://www.dobatoblog.com/firefly-gallery/
- その2https://www.dobatoblog.com/firefly-gallery2/
- その3https://www.dobatoblog.com/firefly-gallery3/
気に入ったイラストがあれば、ダウンロードしていただけると嬉しいです。
ダウンロードの手順と活用例はこちらhttps://www.dobatoblog.com/profile-icon/
与えられた生成クレジットを消費して画像生成する
生成クレジットの制限導入(無料枠では25クレジット)
製品版へのアップデートに伴い、1ヶ月に利用できる生成クレジットの制限が導入されました。
無料枠ユーザーは、ひと月あたり25クレジットが与えられてます。
画像を生成する際には、1クレジットが消費され、4枚の画像が生成されます。
単純計算で、ひと月あたり100枚分の画像生成することができます。
100枚というと多そうに見えますが、生成のクリックが25回だけ、という感覚です。
プロンプト一投目の1クリックの生成で、ズバリ理想の画像が出ることはまず無いので、
ちょいちょい微調整してると、あっという間に使い切ってしまいそうです。(私の場合)
クレジットが消費されるタイミング(残りクレジットがある時)
Firefly画面の右上、自分のアカウントをクリックすると、
残りクレジットが表示されます。↓は、5回分消費したときのものです。
1クレジットが消費されるパターンを、いくつかご紹介します。
- テキストから画像生成(ホーム画面から)でプロンプト入力し「生成」
- その後に、生成されたものを元に「更新」(右の構成メニューそのままパターン)
- 生成されたものを構成メニューを一つでも変更(追加など)して「生成」
- 「編集」で「似た画像生成」や「参照画像に指定」して自動的に生成されるタイミング
- 「参照画像に指定」を解除して自動的に生成されるタイミング
- あらためてプロンプトを書き直したりして「生成」
- 「お気に入り」からテキストから画像の「サンプルを表示」をクリックして生成
- 「ギャラリー」からテキストから画像の「サンプルを表示」をクリックして生成
「ギャラリー」のサンプル表示については、クレジットが消費される時と、
消費されない時(クレジット0でも生成できる)があるようです。(以下参照)
「生成クレジッド残り:0」になると
クレジットが0の状態で、「更新」や「生成」などをクリックするとお知らせ画面がドン!↓
生成結果の4枚が出るところには↓
「クレジットが残り0」の場合でも「サンプル表示」ができる
これは「ギャラリー」や「テキストから画像」に並んでるサンプルの場合です。
クレジット制度導入後、クレジット消費の確認のため「ギャラリー」から生成したのは、
1回試しただけなので、どのような仕様なのかわかりませんが、
クレジットがある時に「ギャラリー」の「サンプル表示」をクリックすると、
確かに1クレジットを消費してたのを確認しました。
でも残り0になってから「サンプル表示」をクリックすると普通に4枚出ました。
1枚は元画像にそっくりですが、やはり微妙に違ったものが出され、
他の3枚も含め、あらためてサンプルをクリックしても同じものが出されます。
もちろんその4枚をお気に入りに入れたりダウンロードも可能です。
そのサンプルをもとに、「更新」や「生成」をクリックすると不足してますの案内が出ます。
クレジットが復活するタイミングはいつ?
2024年1月末からクレジット制度導入の本格スタートが始まったようです。
(テキスト効果においては、まだ無制限OKのボーナスタイムのようです)
AdobeFireflyヘルプの生成クレジットのよくある質問を確認すると、
- 有料サブスクリプションのユーザーは毎月の請求日に生成クレジットが更新される。
- 無料ユーザーは初めてFireflyの技術を使用した際に生成クレジットが25付与され、1か月で期限切れになる。
- 月初めではなく初回使用の日を基準に、毎月生成クレジットが割り当てられ、1か月で期限切れになる。
つまり、AdobeExpressプレミアムプランなどの課金ユーザーは、各自の契約開始日の日にちで、
無料枠ユーザーはFireflyを使い始めた日にちでクレジットが復活するようです。
もしもクレジットが残ってたとしても繰り越すことはできないので、
計画的に使い切ったほうが良いですね。
実際の生成画像紹介(すべてImage1での生成です)
ゼロから自分のプロンプトで作成する
ホーム画面の「テキストから画像生成」を選択すると、
画面下部にプロンプト欄があり、日本語でも英語でも自由に入力できます。
プロンプトのコツは、ホーム画面上部の「ヘルプ」をクリックすると、
Fireflyに関するよくある質問のページに飛び、その中の「Fireflyの使用」に、
プロンプトについて詳しく説明があります。
私は元々、画像生成AI自体が初めてで、プロンプト作りもChatGPTに聞きながら、
手探りで何度もトライアンドエラーしながら生成してたので、
この公式のプロンプト作成のコツはとても参考になりました。
ゼロから自分のプロンプト(ChatGPTと二人三脚)で作った画像はこちら↓
ベータ版で、プロンプトも英語しか受け付けてない時期のものです。
枚数無制限だったので、何回トライアンドエラーしたか忘れましたが、
これが出たときは感動しました。速攻でお気に入り登録、ダウンロードもして、
Chromebookの壁紙にして、毎日開く度にホクホクしてました。今でもお気に入りです♪
ちなみにベータ版でお気に入り登録した画像でも、今ダウンロードすると、
左下のロゴは製品版のロゴになってます。ロゴが入るのは無料枠ユーザーのみです。
お気に入り画像は自分が作ったセーブポイント
生成された4枚の画像の右上にハートマークがありクリックすると、
「お気に入り」に登録しておくことができます。(保存枚数無制限?)
登録さえしておけば、ダウンロードは後からでもできるので便利です。
お気に入りに登録しておくことで、後から「この雰囲気で作りたい」という、
ざっくりふんわりとした画像の方向性を残しておけるので、
ゲームでいうと、自分の判断で保存できる「セーブポイント」のような役割があります。
この「セーブポイント」から始めれば、縦横比など右側にある構成メニューも保存できてるので、
クレジットの節約にも繋がります。(ゼロから生成だと正方形、アート、が固定?されてる)
「お気に入り」登録後、再生成するときの注意点:
「お気に入り」に登録した画像で「サンプルを表示」をクリックすると、
新たな画像生成あつかいとなり、1クレジットが消費されます。
さらに、生成された4枚のうち、ひとつはハートマークがついたままの画像ですが、
お気に入り登録した画像そのまま同じものは生成されません。微妙に違ってます。
「お気に入り」から生成すると、↓のように、ハートマークがついてても違う画像になります。
これは上記のゼロから作った画像(プロンプトは英語)を「お気に入り」から再生成したものです。
ベータ版当時はこの画像にすでにハートマークがついた状態で、
この画像自体のお気に入り登録はできなくて、その場でダウンロードしておきました。
現在は、元々の縦横比のままだとハートマークがついたままなのは同じですが、
縦横比を変更すると(更新や生成クリックはしないで)、ハートマークが外れるようです。
改めてお気に入り登録しておきたい画像が出てくれた時にはありがたいですね。
ギャラリーの画像は強くてニューゲーム
「ギャラリー」からのスタートは、いわば「強くてニューゲーム」です。
ホーム画面上部の「ギャラリー」や、「テキストから画像」をクリックした後に、
背後にずらりと並ぶ「サンプル」はスタート地点がお膳立てされたプロンプトです。
「お気に入り」と同様、4枚のうち1枚は元画像にそっくりですが、
生成される4枚とも、元々の画像とは違うものが出されます。
ここから例えばプロンプトの登場人物などを自分なりに書き換えて生成すると、
画像全体の雰囲気はそのまま引き継がれ、新たな画像として生成されていきます。
ギャラリーから、作りたい雰囲気の画像を選んで生成
私が実際に↓の画像からスタートしたものをご紹介します。
「サンプルを表示」をクリックして4枚を生成し、プロンプト欄で生成をクリックする前に、
右側の構成メニューで縦横比を変更したり、プロンプト内の登場人物を変更したり、
自分の想像力空想力妄想力全開で、それっぽいプロンプトを追加入力して微調整します。
登場人物を変更するだけでも大変化する
登場人物を「神話に出てくる美しい女神のポートレート」にしてみました。(妄想力全開)
↓は、まだ元々の画像の面影が残ってますが、(縦横比は16:9にしました)
さらにプロンプト内容を微調整しつつ再生成していくと、↓
う、美しい…!(うっとり)
ただ再生成クリックし続けた訳ではなく、出された4枚から「似た画像を生成」を選択したり、
プロンプトの単語を増やしたり減らしたり、右側の構成も色々試した結果です。
ベータ版の時期に作成してたので、「数撃ちゃ当たる」スタイルで生成してました。
登場人物は「女神」としてましたが、細かく国や地域などは指定してなかったので、
あらゆる国々や地域でいそうな女神様たちが生成されました。
多様性を尊重し、大きく広い意味合いで「女神」と捉えたのか、
中には、身体や顔つきが明らかに男性の画像も出されたときもありました。
画像生成AIのよくある弱点
↓の画像で、「ん?」と気になるところがあるのがわかりますか?
↑では指がちょっと不自然な状態で生成されてます。(細かくいえば、鼻も少し変かな)
画像生成AIによくあることらしいのですが、人間や動物の骨格などで、
不自然な表現で生成されることがあります。これは私も使ってて実感してます。
指が多い、腕が多い、足が多い、関節が不自然、目の焦点が合ってない表情などなど。
これは人間ではなくAIが作ってるものなので、「そういうものが出ることもある」と、
使う側が割り切って作業にあたれば何も問題はないと思います。
プロンプト内容で不自然な表現を作らないで、というような指示もあるようですが、
個人利用中の私はそこまで高品質な画像でなくても大丈夫なので気にしてません。
参照画像に指定して、縦横比だけを変更すると歪む画像になる
これはお気に入り登録してた画像(正方形)を参照画像にして壁紙サイズにしたいと思い、
まずはお気に入りから「サンプルを表示」で生成し(1クレジット)、
16:9に縦横比だけを変更してから再生成したものです。(1クレジット)↓
横に伸びてる〜…(これはこれで可愛いけど)
改善しようと、参照画像を「プロンプト寄り」にカーソル?をずらして再生成すると
(さらに1クレジット)↓
横に引き伸ばされた感は消えて、きちんと16:9のサイズ感になりました。
このように、アレコレ微調整するたびにクレジットを消費するので、
ご利用は計画的に、です。(ほんと、すぐ使い切ってしまいそう…)
生成クレジット欲しさに有料プラン加入しました
AdobeExpressのプレミアムプランに加入(月250クレジット)
今までは無料枠(25クレジット)でやりくりしてましたが、
ゴリゴリ枯渇していくクレジット数を確認しながらの画像生成はストレスフルでした。
もともと楽しむために画像生成してるはずなのに、逆になってるのは本末転倒です。
解決策はAdobeの何かしらのプランに加入して、クレジット数を増やすこと。
使用デバイスが非力なChromebookで、仕事で使うわけでもないので、
一番しっくりくるAdobeExpressのプレミアムプランにして月250クレジットをゲットです。
AdobeExpress加入の経緯はこちら→https://www.dobatoblog.com/firefly-express/
まる一ヶ月、AdobeExpressプレミアムプランでのクレジット数は?
10月中は一部のプランや生成の種類によっては無制限で生成できましたが、
11月以降はすべての画像生成でクレジットを消費するシステムになりました。
私は10月末に有料プランに入り、そのまま残りのクレジット数がわからないまま、
まるで無制限の時代(ベータ時代)のように「数撃ちゃ当たる」スタイルで使用しました。
主にAdobeExpress内での使用で、自分の感覚では250なんて使い切ってるのでは?
というぐらいほぼ毎日のようにトライ・アンド・エラーで生成しまくってたのですが、
11月いっぱい、クレジットがなくなりました〜みたいな案内や、
使い切ったので翌月まで一日2回までしか生成できませんよ〜など、
事前に、使い切った場合どうなるか学んでおいたことが一切でてこなかったです。
(これは良い買い物をしたのでは…とほくそ笑む鳥頭主婦)
2024年1月27日現在、いつの間にかクレジット消費始まってた
本来ならば、すでにクレジット消費して生成する制度が始まってたはずが、
期間限定で無制限生成OKのボーナスタイム的な期間でした。(数撃ちゃ当たるスタイル)
いまだにAdobeExpressでのアカウントでは残りクレジット数が明記されません。↓
しかしFirefly(本家)でのアカウントを確認すると↓
いつの間にかクレジット消費はじまってました。(0になる前に気づいてよかった…汗)
もちろん、本家Fireflyでの生成やAdobeExpressでの生成どちらでも消費されるので、
クレジットの残数を確認するには本家Fireflyのアカウント情報から見るようにしましょう。
クレジット0まで使い切ったあと(2月下旬現在)
AdobeExpressのプレミアムプラン加入中の場合、使い切ったあとに生成できるのは、
1日に2回まで、のはずですが今のところ生成速度が遅くなるだけで無制限OKのようです。
生成速度も、だいたい15秒ぐらいで4枚出るので、遅く感じないです。
クレジット残りがあっても、長めに生成されるときもあるので気になりません。
テキスト効果の生成もまだ無制限OKボーナスタイム中です。
私の開始日の夕方4時頃にすべてクレジット復活
午前中や午後3時ころまでは「0」のままで、生成にも15秒ほどかかってましたが、
4時半過ぎ改めてアカウントを見るとAdobeExpressプレミアムプランのクレジット数、
「250」すべてまるっと復活してました。↓
さすがに開始日の開始時間までは覚えてないのですが、
公式の案内通り、各自の契約開始日にすべてまるっと復活することを確認しました。
まとめ(何が出るかは一期一会のお楽しみ)
製品版の現在、無料枠ユーザーは25クレジットの制限の中で、
いかに自分が欲しい画像を出してもらうかがクレジット節約の要ですね。
そのためには、ギャラリーなどのサンプルからあらかじめ雰囲気や方向性を選んで、
(例:写真のようなリアルな物がいいのか、アート作品のようなイラスト風がいいのか)
生成後の4枚から、さらに自分の欲しい画像により近づけそうな1枚を選んで、
似た画像生成や参照画像に指定にしたり、プロンプト内容も微調整しつつ、
理想画像への道を絞り込む作業となりそうです。
更に現在では、より高性能なImage2も登場し、
少ないクレジット数(生成回数)でよりクオリティーの高い画像が出せるようになってます。
Image2についてはこちら→https://www.dobatoblog.com/firefly-evolution/
プロンプトもただ細かく長ければ良いものでもなさそうで、私も試行錯誤中です。
すごくシンプルな短いプロンプトで驚くような高品質な画像が一度で出たこともありました。
どちらにせよ、生成された画像は一期一会、少しでも気に入った画像が出たら、
すぐさまダウンロードするか、しっかりお気に入り登録しておくことがおすすめです。
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