スマホなどのモバイル通信と共に、現代社会で大きな役割を持つおうちネット回線。
いつも使えて当然だったのに、急に繋がらなくなったら、かなり焦りますよね。
そんなときに備えて、いつもの正常な状態と、不具合時の対処法のヒントを書き出しておきます。
問題解決のヒントを探している方の、なにか一つでも参考になれば幸いです。
自宅Wi-Fiの環境(光回線のみでひかり電話無し)
光回線のネットを契約、開設すると送られてくるNTTマークのついた機器や、
自前で買った市販のWi-Fiルーターは不具合が起きたら、
だいたいはコンセント抜いて数分おいて再起動の対処ですが、
正常時の状態も知っておけば、どこで問題発生してるかしっかり判断できます。
ONU(GE-ONU)の場合 それぞれのランプでわかること
GE-ONUは、いわゆるモデムの中でも最もシンプルな作りです。背面のケーブルは以下のみ↓
- コンセントの電源コード
- 壁の光回線の差込口から繋がる光ファイバーの細いケーブル
- 自前のルーター側の「インターネット差込口(青色)」と繋ぐLANケーブル
認証(正常時:緑ランプ常時点灯)
緑ランプの常時点灯が正常。ONUが正しく動いてますよ〜のランプ。
ランプ消灯:ONUの一時的な不具合、または故障
試すこと:電源を落として再起動→コンセント抜いて、数分待ってから差し直す
UNI(正常時:緑ランプ点灯、点滅)
緑ランプの点灯、さらにデータ通信してるときは不規則にパカパカ点滅が正常。
ONUの機能が、市販の自前ルーター側でもきちんと使えてますよ〜のランプ。
ランプ消灯:自前ルーターと接続できてない(物理的)
試すこと:LANケーブルがきちんと差されてるか。ONUからのケーブルは、ルーターの差込口の青色。LAN1〜4ではないので要チェック。
光回線(正常時:緑ランプ常時点灯)
緑ランプの常時点灯が正常。ONUがきちんと光ケーブルと繋がってますよ〜のランプ。
ランプ消灯:ONUが光ケーブルと接続できてない(物理的)
試すこと:光ケーブルがきちんと差されてるか。光ケーブルは壁にくくりつけた細いケーブル
橙(オレンジ色)点滅:ファームウェアダウンロード中(自動的に終わる)
橙(オレンジ色)点灯したまま:ONU故障の可能性アリ
電源(正常時:緑ランプ常時点灯)
緑ランプの常時点灯が正常。電源ボタンは無し。オンオフはコンセントで操作。
ランプ消灯:電源が入っていない
試すこと:コンセントにきちんと差されてるか。
赤点滅:ファームウェアダウンロード完了(自動でインストールするので手動で操作は不要)
赤点灯:故障の可能性が高い
市販の自前Wi-Fiルーターそれぞれのランプでわかること
市販のWi-Fiルーターも、基本的にはコンセントの抜き差しで再起動ができます。
自宅の自前ルーターの場合:I.O DATA(アイ・オー・データ機器)WN-G300R3
電源(正常時:常時点灯)
常時点灯が基本。電源ボタンは無し。オンオフはコンセントで操作。
コンセントを差してもランプ消灯:故障の可能性アリ
点滅中は起動中の合図。常時点灯になるまで待機(5分ほどかかる場合もある)
WPS(使用時のみ点灯)
WPSは、無線LANのついたデバイス(スマホ、パソコン、ゲーム機)とルーターを、
ボタン一つで簡単に設定するための規格のこと。(昔よく3DSとかPSPでやってた)
ただし、以前実家のルーターでWPSで設定しようとボタン押したら、
おおもとの設定?が新たに上書きされたのか、
今まで使えてた他のデバイスが繋がらない事態が発生した経験アリ。
安全第一で、新たにデバイスをつなげる時は面倒でも裏面記載の、
無線ルーターの名前(SSID)とパスワード(暗号キー)を手入力した方が確実。
現在は使わないので、消灯のまま。
インターネット(正常時:常時点滅)
ONUからの配線がしっかり繋がってれば、ネット使ってれば(You Tube見てたりすると)、
パカパカ不規則に点滅し続けるのが基本。
LAN 1〜4(使用時のみ点灯)
有線でLANケーブル繋がってれば点灯、何も繋げてないなら消灯。
実家の自前ルーターの場合:バッファロー、WSR-2533DHPL2-BK
↓は自宅で起きたことではなく、実家のモデム(ホームゲートウェイ、以下参照)の、
取り替え作業中に起きた出来事です。ひとつの参考例としてみてください。
インターネットランプだけが消灯している(ネットに繋がらない場合)
「インターネットランプ」だけが消灯のままでインターネットに繋がらない場合、
ネットに繋げるためのプロバイダ情報がルーターに入ってない(設定されてない)可能性大です。
自前ルーターにプロバイダ情報を入力し、ネットが繋がるまでの流れ
自前ルーターの電源ランプもついていて、モデム(ホームゲートウェイ)も繋がってて、
スマホやパソコンなどではルーターから出てる電波はキャッチできて(表示できてる)、
ルーター背面の暗号キーを正しく入力してもネットに繋がらない状態に陥りました。
素人が試行錯誤で行った手順なので、不要な手順もあるかもしれませんが、
解決に至った経緯をご紹介しておきます。
今回の出来事では、今までの古いモデムからケーブルをそれぞれ差し替えただけで、
交換した新しいモデムの設定(パソコンでのモデムの管理画面など)は一切してないです。
(新規ではなく、古モデムの故障による新しいモデムへの取り替え作業でした)
新しいモデムにも有線LAN差込口がありましたが、パソコンとは繋げないで、
自前のバッファロールーターだけが繋がってる状態で、上記の手順で試したところ、
モデムの「PPP」のランプが消灯のままでもネットに繋がりました。
最初は光電話のランプなどは点灯し、正常に機能したのに「PPP」ランプが消えたままで、
ネットに繋がらないのでモデムの設定の問題なのかな??という可能性も疑いつつ、
自前ルーターで設定しても繋がらなかったら、モデムの方を試そうと考えてました。
しかしPPP消えたままでも、無事にネットに繋がったので、結果オーライまったく問題なしです。
ホームゲートウェイ(光電話を契約時に送られるモデム)の場合
光回線のネットを契約、開設すると送られてくるNTTマークのついた機器。
厳密には違いますが、「モデム」と表現しても通じると思います。
ホームゲートウェイとは、ひかり電話を契約したときに届く背の高いONU付きのモデムです。
「ひかり電話対応ルータ」が正式名称。
バッファローなど、市販の自前Wi-Fiルーターとは別です。ややこしいわ!(心の叫び)
モデムのランプそれぞれでわかること(PR-400MI)
ホームゲートウェイ、ひかり電話対応ルータPR-400MI。無線LAN機能なしのタイプです。
ルータ電源(正常時:緑ランプ常時点灯)
モデムの中の、「ルータ機能の部分」に通電できてますよ〜のランプ。
一番下の、ONUの「電源」とは別です。ややこしいわ!(心の叫び)
ランプ消灯:電源入ってません。コンセントを確認しましょう。
赤点灯:故障してます。回線事業者に連絡しましょう。
アラーム(正常時:消灯)
アラーム(警報)ですから、消えているのが正常です。
赤色点灯:故障してます。回線事業者に連絡しましょう。
PPP(消灯のままでもネットに繋がります)
PPPoE方式での接続状態をあらわし、このPPPoE方式で接続してればランプは緑や橙に点灯します。
しかし裏を返せば、PPPoE方式以外でネットに繋がればランプは消えたままで正常です。
PPPoE方式とは:ちょっと古い方式で、電話回線を使ってインターネットに接続する方法
IPoE方式とは:新しい方法で、電話回線を使わずに直接インターネットに接続する方法
おそらくIPoE方式での接続が成功したのでPPP消灯でも問題なく繋がったと思われます。
実際、モデムの「PPP」のランプが消灯のままでもネットに繋がりました。
上記の「インターネットランプだけが消灯している(ネットに繋がらない場合)」を参照。
ひかり電話(正常時:緑ランプ常時点灯)
ひかり電話が正常に使えますよ〜のランプ。
通話など、ひかり電話を使用中は緑ランプが点滅します。
ACT(正常時:緑ランプ常時点灯または点滅)
ひかり電話の機能と、モデムのルータ機能が両方正常に使えてますよ〜のランプ。
緑ランプ点滅時は、ひかり電話やルータでデータ通信をしてる状態で、正常です。
登録←ひかり電話の登録のことです(正常時:緑ランプ常時点灯)
ひかり電話の設定が完了していて、正常に使えますよ〜のランプ。
ランプ消灯:ひかり電話の設定がされてません。
緑色の点滅:ひかり電話の設定中ですよ〜の合図
赤色点灯:ひかり電話の設定に失敗しました(認証エラー)の合図
赤色の点滅:認証エラー以外で、設定に失敗しましたの合図
初期状態(正常時:消灯)橙点灯でも繋がる可能性アリです
橙点灯 :工場出荷状態。初期化したあとなど、ルーター設定をしてない状態。
ただし、自前のルーターでプロバイダ情報設定済みの場合、橙点灯のままでも繋がります。
橙点滅:IPアドレスが重複している。
「IPアドレスが重複している」とはなんぞや
IPアドレスとは、デバイス(スマホやパソコンなど)を識別するための番号です。
ルーターの大事なお仕事のひとつはこのIPアドレスの割り振りです。
IPアドレスが重複する可能性として、家で複数のルーターを使用すると、
それぞれのルーターでIPアドレスを割り振る仕事をしてしまうので、
「橙点滅で、IPアドレスが重複してる」という状況になるおそれがあります。
オプション(正常時:消灯)
オプションというぐらいですから、何かの機能を追加でアレコレするときのランプです。
USBが差されたときや、上部の「ひかり電話」や「ルータ機能」を無効にし、
下のONUの機能だけ利用するなどの際にランプが点灯します。
まずめったに関わらないことなので、消えていてオッケーです。
認証、UNI、光回線、電源(すべて緑ランプ点灯が正常)
上記のGE-ONUとまったく同じです。(UNIはパカパカ不規則でOK)
おまけ:「ルータ電源」と「電源」が別なのはなぜ?ChatGPTにききました
ルータとONUはそれぞれ異なる役割を果たしています。
それぞれの機能を独立して制御するため、「ルータ電源」と「電源」が別々になってます。
注意:長いのでお時間あるときに見てください。↓
そもそも「ルータ機能」ってなんぞや
- データの案内役:ルータはデータを正しい場所に案内して、目的地に届けます。
- IPアドレスの割り振り:ルータはデバイスに一意の識別番号であるIPアドレスを割り振ります。
- パケットの転送:ルータはデータを小さなパケットに分割し、正しいルートを通って目的地に転送します。
- ファイアウォールの機能:ルータはネットワークを不正アクセスや攻撃から守るためのセキュリティ対策を提供します。
ONUの機能とは
- 光信号の変換:ONUは光ファイバーケーブルから送られてくる光信号を電気信号に変換します。
- データの受け渡し:ONUは受け取ったデータを取り出し、正しい場所に届けます。
- インターネットへの接続:ONUは光ファイバーケーブルを介してデバイスをインターネットに接続します。
つまりどういうこと?
ルータはデータを案内し、ONUは光信号を電気信号に変換してデータを運びます。
ルータとONUは一緒に働いて、私たちのデバイスがスムーズにインターネットに接続できるようにしてくれます。
生活のインフラであるインターネット環境を整えよう
ネット環境の整備は、水道、電気などと同様、日常生活のインフラのひとつです。
特に、モバイル通信と自宅Wi-Fi通信は、それぞれ独立してインターネットに繋がるので、
通信手段を2通り用意することで、片方がネットに繋がらなくなった場合でも、
もう片方で情報収集やコミュニケーションの手段を確保することができるので、
二通りの通信手段を確保することが、ネット社会においてはより安心感がありますね。
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