Chromebookを修理に出した体験談

デバイスヒント箱

今回修理に出したクロームブック:2022年10月に楽天ビッグからネット購入

Lenovo ノートパソコン IdeaPad Duet370 Chromebook ミスティブルー

10.8型 /Chrome OS /Snapdragon /メモリ:4GB /eMMC:128GB

2022年7月モデル、自動更新ポリシーが2030年6月まで

購入後約5ヶ月でメーカー保証期間だったので、送料や修理費すべて無料でした。

以前より、Chromebookの公式アップデートが来るたびに、

マウスポインタの挙動不審が発生し、自分なりに調べ対応策もしてきたけれど、

2023年2月ごろのアップデートから操作が困難になってしまいました。

購入後は正常に使用できてたので、初期不良ではないでしょうが、

自分では解決できなさそうなので、メーカー保証期間内のうちに修理に出そうと決意。

初めてのLenovo製品でのメーカー修理の体験談です。

似たように、クロームブックの不具合に悩んでる方の、なにか一つでも参考になれば幸いです。

発生した不具合と、自分で対処したこと

クロームブックは自動でアップデートのお知らせが来て、

セキュリティが最新になったり、新たな便利機能が追加されたりと、

自動更新ポリシー期間内であれば無料でその恩恵を受けれます。

私のクロームブックも、自動更新ポリシーが2030年6月までなので、

アップデートのお知らせが来るたび、なんの不安もなく更新し再起動してました。

ところがある時期から、アップデートして再起動したあとのマウスポインタが挙動不審に。

その後のアップデートのたびに、不具合が徐々に広がっていったような印象です。

不具合として確認したこと

  • マウスポインタがすぐ消える→マウスパッドを触れば出てくるが、またすぐ消える。
  • You Tubeを視聴中も、マウスポインタが消えて、勝手に右下あたりにポインタを合わせたような表示を繰り返す。ただしクリックまではいかない。
  • ステータストレイを開くが、勝手にすぐ閉じてしまう動き。シャットダウンも一苦労。
  • 画面の輝度がいきなり最大になる。もちろんキーボードの明るさキーも一切触ってない
  • デフォルトで入ってた描画キャンパスでお絵かきしてると、タッチスクリーン、タッチペン、指、タッチパッド、なにも触れてないのに右下や左下に勝手に描かれる。主に点や線。
  • Googleスプレッドシートで作業中も、勝手にカーソルが移動ししたりスクロールする。
  • タッチパッド触ってないのに、右クリックのメニューが出たり、いきなり文章がドラッグされたり、ファイルが開かれたりする。
  • Chromebookのヘルプページで調べてても、右側のリンク一覧に勝手に反応して、リンク先のページに飛んでしまう。
  • 本体横の電源ボタンでシャットダウンしようとしても、(電源などの表示が出るので)その表示もすぐ消えてしまう。

自分なりに対処したこと

  • 「電源」を選んで終了し再起動のシャットダウン(ステータストレイからも、本体横の電源ボタンからも試しました)最初の頃はこれで十分正常に戻ってました。
  • 液晶画面をたたんで、スリープ状態にしてから開くと、正常になったこともありました。
  • 「ハードリセット」キーボードなどの、物理的なものの再起動。電源を切ったあと、キーボードの更新キーを押しながら、本体横の電源ボタンを押し、起動したら(ロゴが出たら)更新キーを離す。これはかなり効果がありました。ほぼほぼ毎回ハードリセットしてから、ようやく正常に作業ができるような状況が続いてました。
  • マウスポインタの不具合だと思ってたので、マウスの設定も色々変更して試してみました。タップでのクリックをやめて、押し込むクリックにしたり、アクセラレーションを無効にしたり、速度を遅くしたり、試行錯誤です。
  • 不具合対処の情報収集の中で、タッチスクリーンやタッチパッドを無効にできるショートカットキーが存在することも知りましたが、これは試してません。
  • ハードリセットでも正常になることが少なってしまい、なんとか残しておきたいデータをバックアップするまでの作業をこなして、初期化への準備を進めました。
  • 歯車の設定画面から、一番下の項目「設定のリセット、パワーウォッシュ」を実行。

Chromebookはほとんどがネット上(クラウド上というのかな?)にデータを保存してるので、

初期化で消えるのは、デバイス本体に保存しているものです。

「ファイル」アプリの、「マイファイル」内「ダウンロード」の中は消えます。

クロームブックでスクショした画像やダウンロードした画像やデータ、

クロームブック本体にしか保存してないものは初期化で消えます。

必要なものがあるなら、Google ドライブにまるっとコピーしておけば大丈夫です。

私はクロームブックでラインスタンプを作ってたので(ラインスタンプメーカーのアプリ)、

初期化後、再度アプリをインストールすると、

アカウント情報(クリエイター名など)は残ってましたが、作成済みスタンプは消えてました。

作成途中のものではなかったので痛手ではないですが、

もし作成途中であったり、申請途中であったり(リジェクトされたら修正する予定)などは、

パワーウォッシュに伴い、消えてしまうので注意が必要です。

Googleアカウント関連のデータについては、元々スマホで利用していて同期してるので、

グーグルフォトの写真も自動バックアップしてるし、

スプレッドシートやGoogleドキュメントも本体保存ではないし、

クロームブラウザのブックマークなどの設定もアカウントで保存できてるので、

初期化「パワーウォッシュ」はそこまで怖いのものでもなかったですね。(緊張はしましたが)

初期化してあらためてGoogleアカウントで初期設定を進めたときには正常で期待してましたが、

やはりマウスポインタの不具合は改善されていませんでした。

このブログはコノハウィングのサーバーで、WordPressで書いていますが、

両方とも本体にデータを保存してるわけではないので、

初期化による影響は何もありませんでした。

アイコンなどで利用してるCanvaのデータもまったく影響なしです。

必要なら再度ダウンロードすれば問題ないです。

レノボ公式へ修理の流れ(依頼から返却まで9日間)

Lenovo専用の?アカウント、レノボIDは特に作ってないです。無くても修理できます。

スマホから依頼メール送信(まずは受付番号を取得)

まずは「Lenovoサポートサイト」を開き、「PC製品サポート」へ進みます。

「サポートが必要な製品はなんですか?」と出て入力するのですが、

「IdeaPad Duet370 Chromebook 」と入れても一致するものが無いと出て、

その後ろの製品型番を入れても出てこなくて、いきなりつまづきました。

結局、購入時に付属してた証明書のシリアル番号を入れるとようやく出ました。

  1. 「Lenovoサポートサイト」→「PC」→シリアル番号を入力
  2. 「製品ホーム」でメニューを出し、「お問い合わせ」へ
  3. 「単体web修理申し込み」へ進み、必要事項をどんどん入力
  4. この中で、不具合の詳細を記載できるように、記入用のエクセルのファイルもダウンロードできるようでしたが、スマホからだったので添付できず。入力画面内でできるだけ多くの情報を入力しておきました。
  5. 入力事項を最終確認後、送信。(2023年2月22日)

Lenovoから返信メール「ご依頼を受け付けました」

ここで受付番号が発行されて、以降はこの番号で確認できるように。

メール内で「修理状況は(こちら)」とリンクもあったので、

ここから飛べば、番号やシリアル番号なども入力省略できたので便利です。

まずは私が送った内容を確認後、修理が必要なのかどうかの判定がされるようです。

診断修理申し込みのため、改めて症状を詳しく返信

二日後、2月24日に「レノボ・スマートセンター」から返信。

「リペアセンターにコンピュータをお預かりし、診断修理させていただきたく存じます」

現物を見てみないとわからないから、より詳しい症状と、

引取の集荷希望日時をこっちに送ってね、ということですね。

  1. 新規にメール作成ではなく、届いたこのメールに返信するようにとの指示
  2. メール内の「記載必須の事項」部分をまるまるコピーして利用
  3. 「症状について」では、不具合情報を細かく記入しておきました。(どういうときに不具合が起きるかなど)リペアセンターに送っても、不具合が再現できなければLenovo側も対処しようがないからです。関係ないだろうから、と自己判断せず、気づいたことはできる限り記入しておくほうが良いです。
  4. そのほか、自分で試したことも(放電や初期化の実施など)すべて記入
  5. 引取先の住所と希望日時、返却先、修理中の初期化の同意
  6. 起動後の6桁のロック解除のログインパスワードも記入(動作検証のために必要とのこと)

修理手続きが完了、集荷の案内メールが届く

翌日、2月25日にレノボ・スマートセンターから返信。

引き取り修理の手続きが完了、集荷の詳しい案内が載ってました。

  • 集配員が梱包箱を持参するので、購入時の外箱は必要なし
  • 診断に必要なもの、電源関係ケーブルやキーボードなども裸でOK
  • 購入時の保証書などの書類は不要

引き取り予定日時通りに集荷

翌日2月26日、予定通りに集荷に来てもらいました。専用の大きな梱包箱でした。

玄関先で、「お預かり票」をドライバーさんとしっかりチェック。

ノート型パソコンと電源コード、その他製品にタッチペン、と記入し無事送り出しました。

修理進捗状況は最初のメールのリンクから確認

送り出したあとは、最初のメール内の「修理状況は(こちら)」から確認してました。

  1. 2023年2月26日、昼過ぎに集荷
  2. 2月28日にリペアセンターに到着、修理を開始
  3. 3月1日、修理を完了、返却の手配済
  4. 3月2日午後、無事に帰還(帰ってくる日数はやくて驚きました)

返却時も専用梱包箱で、しっかりフィルム?で包まれた状態

行きで2日間かかってたので、修理完了が3月1日なら、3日に到着かな〜と思ったら、

2日に帰ってきて驚きました。行きと同じく、専用梱包箱から出てきたのは、

修理報告書やお預かり票も、ひとまとめに厚手のフィルムで包まれた状態で帰還です。

液晶パネル(タッチパネル一体)の故障が原因

修理報告書にて詳細を確認

「ご指摘の症状を確認し、液晶パネル(タッチパネル一体)の故障が原因と診断いたしました。」

報告書に載ってた指摘症状は、最初の受付番号をもらうために送ったメールに入力したものでした。

不具合が再現できて良かった?です。再現できなかったら、ただ返却されるだけですから。

「液晶パネル(タッチパネル一体)の交換を行いました。

作業後、電源オン・オフテスト、OS起動テスト、液晶パネル表示テスト、

タッチパネル動作テスト、各部のテストを行い正常に動作することを確認いたしました。」

報告書の預かり品一覧は、私が気づいてなかった細かい一覧になってました。

  • 電源コード→ACアダプター1つ、ACケーブル1つ(取り外せるタイプなので)
  • ノート型→キーボード1つ、その他1つ(おそらく液晶パネル、取り外せるタイプなので)
  • その他→タッチペン1つ、スタンドカバー(ペンホルダー付)1つ

液晶パネルの交換でしたが、保護フィルムやステッカーなども貼ってなかったので、

外見上の変化もないし、起動中の画面色味もまったく変化なしです。

なにはともあれ、無事に修理箇所も判明し、正常になって帰ってきて本当に良かったです。

手元になかったのは5日間、現在は快適に使用できてます。

今思えば、最初の頃アップデート後にマウスポインタの挙動がおかしくなったときに、

すぐさま修理に出して不具合が確認できれば直してもらえたのでしょうが、

自分なりにできることを調べて実行したり、初期化のための方法や準備、

メーカー修理に出すための手順など、学べたこともたくさんありました。

不具合が出てるときは、またハードリセットしないとダメかな〜とか、

作業もネット閲覧も動画視聴も楽しめずにいたので、これで安心して使えます。

修理帰還後も、クロームブックの公式アップデートがきたので少し躊躇しましたが、

アップデートして再起動(相変わらず起動は早い)しても不具合なしで一安心。

公式アップデートで不具合が出たら、メーカー側が対処してくれますが、

自己判断でアップデートをしないまま、不具合が出てしまったら自己責任ですし、

本来はアップデートは必要なものです。最新にしておくのが基本安心ですね。

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